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自宅で開業して失敗してしまう5つのパターン

独立開業をして自宅でサロンを開くのを目標にしている女性には必見です。

開業するものの知識や技術がない
開業しようとしている業種の勤務経験がない
経営について、開業について学んだことがない
開業する資金がない

などという理由から目標にはしているものの実際に自分で独立開業を踏みとどまっている方も多いのではないでしょうか。
問題点を参考にどんなやり方があるのかを知り、失敗しないサロン作りの参考にしてください。


目次

1. 自宅開業のスタート

「何から準備していけばよいかわからない」

・ターゲットの明確化  

まずはどのようなお客様に来てほしいのか、ターゲットを明確にします。
年代、性別、仕事は何をしているのか業種や業務内容、役職、年収、家族構成や性格、休日の過ごし方、その人のお悩みなど具体的にターゲットにする人を設定していきます。  
それから、その設定したお客様に響く言葉、商品を作っていくのです。そうすることで理想のお客様から目を引きやすいお店になっていきます。

「コンセプトがわかりづらい」

・コンセプトとはお店を開業するにあたってそのお店の思いやこだわりを明確化。

そして、お客様がお店に来るとどうなれるのか、そのお店を通じてどのような貢献(技術の提供)ができるのかを考えていきます。  コンセプトがあいまいだと安いからなどといった安易な理由で来店するマナーの悪いお客様ばかりが増えてしまうことにもなりかねません。
人は人の思いに共感すると行動します。
お店のコンセプトがお客様の思いに共感できればお店に来店してくれるのです。  
コンセプトが明確だと、メニュー作りの判断基準になりお客様視点でお店が作られていくことで、お客様の目にとまりやすい魅力的なお店になります。  
自分にとってもどのようなお客様に来てもらえたら楽しく仕事に励めるでしょうか。
理想像も交えて考えてみます。  
お店のコンセプトをキャッチコピーにすることで、あなたの店の価値をわかりやすく伝えられ、お店のウリになります。

「新規の場合は借り入れが難しい」

・新規で開業する場合はどれくらいの費用が必要になってくるのかを計算。

【新規で必要な費用】

内外装工事費用 設備費用(施術用のベッドやソファー、椅子、テーブル、洗濯機、棚など)
用具費用(タオル、アロマオイルなど) 広告費、その他細かくかかってくるでしょう。

【毎月かかる費用】

電気代
水道代
消耗品
広告費など。  

自宅開業では家賃や駐車場代などの固定費がかからない分、毎月かかる費用を抑えることが出来ます。
費用を計算したうえで売り上げがいくらになれば利益が出るのかを把握しておきましょう。
そこで、開業資金が明確になり、自己資金が不足している場合は、開業資金を融資してもらう必要があります。

・開業資金の融資の判断基準  

脱サラをして同業を開業する場合、勤務経験が6年以上であること。
または、大学卒業後に勤務経験が短くても大学で習得したスキルに関連する業種に2年以上勤めた場合は融資を受ける最低条件を満たすことが出来ます。
さらにビジネスの継続性や収益性、担保の有無や価値によって判断されます。  
融資を受けられる金額は最大でも自己資金の2倍程度です。
したがって、自己資金が500万円あるなら、融資額は最大で1000万円となります。
開業にあたって自己資金が少ない場合は、融資を受けられる額も少なくなってしまうと理解しておきましょう。
自己資金の2倍を超える過剰な融資が行われる可能性はほとんどありません。

自己資金と融資可能額を勘定して開業資金が不足する場合は補助金の申請を検討したり、開業の規模を縮小したりといった修正を検討する必要があると言えます。  
融資はきちんと返済が出来ることを前提として行われるものです。無理のない返済計画を立ててから借入金額を決定していきましょう。

「生活感が出ていて落ち着かない」

・お客様の目線を考えたお店作り。

自宅開業においてはオーナーにとっては快適な自宅の一部ですが、お客様にとっては非日常の空間。
生活感を排除した空間づくり玄関を開けた時からお店の中に入るまでの廊下やトイレなどに生活感が出てしまうと気分が盛り上がりません。
お店のコンセプトに合う空間づくりが必要になってきます。
コンセプトに合った雰囲気の壁紙、絵画や照明といった環境作りから、家具やスリッパやコーヒーカップといった小物などぶれない軸を作ることが大切です。
お客様が喜んで来店してくれるための内装や家具や備品を揃えます。

「どのようなメニュー・価格設定にしたらよいか」
「キャンセルなどが直接売り上げに響く」

・メニューは多すぎても迷ってしまってお客様を混乱させかねません。

また、周囲のエリアの同業種の市場調査を目安にしすぎたり、お客様の立場になって考えすぎてしまうと周囲のお店より安い価格設定になってしまいがちです。
正しい売り上げ設定は売り上げ目標から逆算して考えていきます。
売り上げ目標を決め、お店の稼働日数を決めてから、1日の売り上げ金額を設定します。
その金額から1日何組のお客様に対応できるのか、そこでお客様の単価を決定していくのです。
仮に月の売り上げ目標を20万円とするなら  
月に20日の営業  
1日1万円の売り上げ  
1日2組の来店  
1組の単価5000円
となります。

そこまで決まれば、1組5000円の単価にするにはどんなメニューにしていくかを考えていくのです。

メニューも増やしすぎてもコンセプトが伝わらなくなったり、お客様が迷って決められなくなったりということも考えられます。お店のコンセプトを軸としてお客様のニーズに沿ったメニューを作っていきます。
お客様のお悩みを解決できて、そのメニューに満足してもらえるメニュー作りが必要になってきます。
また、予約が入っていたのに直前にキャンセルなってしまい売り上げが下がってしまうという可能性もあるので、キャンセル分も考慮した売り上げ設定が必要になります。


2.集客

「信頼がゼロからのスタートなので認知度が低い」
「新規のお客様にとっては入店への勇気が必要になる」
オープン当初はお客様の新規開拓から始まります。最初にすべきことはどういったことになるでしょうか。

・ホームページ作成  

ホームページがあることでどんなお店なのか、営業時間やメニュー設定などお店の情報を伝えることが出来ます。
ホームページの中でお店の思いやお店の願いやねらいなどお客様がそのお店を選んでくれる情報を掲載します。

・ブログから情報発信  

ブログの発信の目的は
「お店の事を知ってもらう」
「来店してもらう」
「ファンになってもらう」
ことです。
そのために、お客様の立場になって役立つ情報を伝えていきます。

そのために、お客様のお悩み(質問や疑問)を解決する内容を記事にして興味を持ってもらったり、オーナー自身の価値観や学びや気付きを文章にしてブログに載せます。
ブログ内にはお店の情報(場所やメニュー内容など)を記載しておくことでお店の人がどういう人なのか、どういったお店なのか不安感が減っていくことで来店しやすくなります。
あとは、頻繁に記事を書いていくことでそのブログに興味を持ってもらい、身近な存在となりお店のファンになってくれます。

・チラシ作り  

オープン前にはオープン記念という形でチラシを作り折り込み広告を入れるか、ポスティングをするなどお店周辺の地域の人にお店の事を知ってもらう大切な情報源です。  
チラシの内容によってはお店に興味を持ち、足を運んでくれる重要な集客アイテムとなります。


3.リピーターの獲得

「お客様に満足してもらうにはどうしたら良いか」

・カウンセリングをしてお客様の状況を知る

いざ開業できてもお店に満足してもらえなければお客様にもう一度来店してもらうことは難しいでしょう。
そこで、どうすればお客様に喜んでもらいもう再びお店に来てもらえるのかを考えてみましょう。
施術前にカウンセリングをすることでお客様の悩みや今の状態を知り、どのような施術をすることで良い効果を得られるかをリサーチしていきます。
カウンセリングシートを作るなどして一人一人のお客様に適切な施術を行い、結果を出していくにはお客様が抱えている悩みを明確化し、状態が改善できれば満足していただけるでしょう。

来店していただいたお客様が100%の効果を得て満足してもらえれば信頼を得ることにも繋がりリピーターになってくれます。
そのためには、オーナー自身が今までの経験から
「もう少しこうしてほしかったらな」
などと感じたことを思い返してみたり、難しいお悩みであっても最善の提案ができるようにしていくための高い技術や多くの知識を磨いていく必要があります。
「リピーターのお客様がほとんどいない」

・フォローをする

お店に満足感を持ってもらい、リピーターになってもらうにはその後のフォローをしていくことです。
あなたにしかできない特別感を与えて感動してもらってこそリピーターになってくれるのです。お礼状やニュースレターなどは効果的です。
さらに手書きにすると効果アップお客様に対して、「あなたの存在を忘れずいつでもお待ちしています。」というアピールになります。
また、リピート率を知ることも重要です。
来店1回目で離れていれば別のお店が魅力的に感じられたのか、ネットや広告などで見た内容よりも期待外れだったという可能性が高く、その場合は宣伝内容を見直します。

2回目以降には慣れているのであれば、1回目の満足度に届かなかった可能性大。接客やフォローの質にムラがあったのかもしれません。接客時の意識やお客様への対応を見直す必要があります。

メニュー別にリピーターをチェックしてみることで、もしかすると、お客様への対応が同じポイントで失敗していて、不満を感じさせているのかもしれません。
そういうことを理解して、お客様の満足度を高めるためにはリピート率を知ることは有効なのです。
施術の改善とスキルアップを重ねていき、お客様の満足度を高めていくことがリピート客の獲得に繋がります。


4.スキルアップ

「予約優先のため、講習会などに行くのが難しい」
「体が資本。少しの体調不良くらいでは仕事を休めない」

開業後も競合店に負けないためには技術のスキルアップが必要になってきます。
ですが、「時間がない」「疲れている」などと言い訳をして知識を得るための時間を諦めればそれまでです。
さらに、スキルアップが必要だからといってやみくもにやり始めるのは避けたいところです。
その技術を学ぶことでお店に役立つものなのか、お客様に喜ばれるものか厳選してから学びましょう。
経営者向けに無理のない時間に融通の利く講習などを探してみましょう。
講習が難しい場合はインターネットで情報を得る方法や専門誌、最新技術について雑誌やなどから知識を得ることもできるかもしれません。

経営者として時間の限られた中でもスキルアップルするための技術や知識を研究していく姿勢が必要になってきます。技術を磨こうとする熱意はお客様へも伝わり、またお客様からも意見を聞かせてもらうなどしてスキルアップに努めましょう。  


5.スタッフを雇う

接客が1人だけだと売上金額が限られてくる」
「自分で事務作業や接客と様々な業務を一人で行わなければならない」    

スタッフを雇うには人件費がかかってきます。
それまで以上に売り上げを上げていくことが必須となります。
さらに、スタッフへの技術やお店のコンセプトなどを指導していく時間も必要になってきます。

しかし、スタッフを雇うことで売り上げの上限が上がります。それによって、お店の実績が増えてお店の宣伝にも繋がっていきます。また、自分以外の人員が増えることで仕事を分担することもできるので、分野を絞って仕事に専念することも出来ます。さらにお客様の満足を目指して、スタッフと共に切磋琢磨してより良お店作りができれば、きめ細かな接客、サービス、おもてなしができるお客様の満足度もさらに上がっていくでしょう。


まとめ  

自宅で開業することは通勤時間もなくなり、仕事の量も自分で決めることが出来るので、時間の融通も取りやすく希望の働き方ができることでしょう。
しかし、経営をしていくには良い時期もうまくいかない時期もあり、そうなった時に自分と真摯に向き合い原因を分析して適切に対処すれば改善していかなければなりません。
これから開業を検討している方向けに、失敗しないための5つのパターンをお伝えしました。
このパターンを知っておくことで似たようなケースが起こった時に見返して参考にしていただければと思います。
自宅開業の最大の魅力は来店していただいたお客様に自分の知識やスキルを認めてもらい満足してもらえた時の喜びを直接得ることができることです。
喜びや情熱を感じながら仕事のできる良いお店作りを考えていって下さい。

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