17Dec
40才台になってふと人生を見直したときに
「もっと違う人生があったのか」
「このままではいけない」
「今の私には何があるのか」
「楽しい人生を生きたい」
などという思いが出てくることはありませんか?
そこで、どういうことをすればもっと幸せな40代を過ごせるのか。
今一度立ち止まって見て、どういう経験をしていけばより良い人生になっていくのか考えていきましょう。
目次
1. 仕事について
40才というと大学を卒業してから約20年。
20年のキャリアを積んでいる中堅社員になっています。会社内でも重要な仕事を任されバリバリ働いているということは当然、上司もいれば部下もいます。中堅社員はなにかと軋轢にさらされやすいポジションだという女性も多いと思います。さらにあまり得意ではない分野の仕事を任されたり、新規分野の部署に異動になったりということも経験しているでしょう。
あなたが何気なくこなしている仕事だとしても、新入社員と比べれば効率よく仕事をして良い結果を出してしまうほどの能力が培われているのがこの年代です。
普段の仕事をこなすことより、上司のご機嫌伺いや社員同士の人間関係の仲裁など気を使うことが多くなり、自分が本来やりたかった仕事に携われているでしょうか。
多くの時間を別の事に費やしていてあっという間に一日が過ぎ去ってしまうと感じることもあるかもしれません。 今の仕事をやり続けて自分のやりたいことが出来ない、満足できないと思っているなら別の方法を考えても良い時期です。
40代なら転職するにも可能ですし、起業を始めるにも良いタイミングです。20年間培ってきてその業界についても多くの知識を持っているので、その能力を活かして新しい人生設計を考えてみることが出来ます。
2.家庭について
結婚生活も10年ほど経ち、育児や家での家事などに追われながら仕事と両立している時期だと思います。
育児では以前よりは子どもが親から手が離れて、子ども自身は学校生活や友だちと過ごす時間が増えていき、幼い頃よりは母と一緒にいるということも減ってきているのではないでしょうか。
パートナーとの関係では新婚生活がとうに過ぎ、一緒に居ても飽きなかった時期から家族の一員としての関係になっていきます。
恋愛時期や結婚してから2~3年の「ときめき」を感じやすいのは、脳内物質のPEA(フェニルエチルアミン)という、気持ちが高ぶる恋愛ホルモンが分泌されて「ときめき」を感じるのです。
しかし、この脳内物質が分泌し続けるのは長い人でも3~4年が限度と確認されています。結婚当初の「会いたくてたまらない」「ずっと一緒に居たい」という感情はPEAやドーパミン、アドレナリンなどのホルモンが体内を駆け巡っている状態で強烈な興奮状態です。その状態が長く続くのは生物として生きていけませんからこの感情が薄れてしまうのは生物として当たり前なのです。
結婚生活を営んでいくうちに、お互いを深く知れば知るほど「違い」が見えてきて「ああしてほしい」「こうしてほしくない」などの要求や不満が出てきますが、その後、パートナーにうんざりして期待するのを止め、あきらめた状態へと続いていくのが、結婚5年目によくあるといわれる倦怠期という状況です。
しかし、今一度パートナーとの関係を見つめ直し、幸せな良い夫婦生活を過ごすための方法を考えてみましょう。 いつまでも愛され大切にされる妻でいることが夫婦生活を円満に過ごす秘訣です。
愛されるためには、まず小さなことでも夫への感謝の気持ちを伝えます。どんな人でも感謝の心を忘れない人は男女問わず人気者で、一緒にいると居心地がいいものです。
パートナーに不満がある人はその不満を一旦横に置いておいて、感謝できることを探しましょう。
いつも仕事をしていて給料を持ってきてくれるところ(少なかったとしても)
子どものことを思いやってくれること(妻が意図しないことであったとしても)
それを当たり前と思うのではなく、ありがたいことだと思い感謝のまなざしで見る目線が必要になってきます。
できれば今日からでも
「お疲れ様」
「いつも助かっているよ」
「ありがとう」
などと声に出してみて、恥ずかしければ文字にしてメモをして渡すなど思いを言葉にして伝えてみましょう。
食器を洗ってくれたのについついいつもと勝手が違い「それはどうなっているの?」と不満を抱いてしまうこともありますが、妻が大変だから気遣い思いやりの気持ちでやってくれている行為だと思って受け取りましょう。 相手の「思い」に目を向けると自然に感謝の気持ちが湧いてきます。
愛されるためには思いやりの心が大切です。
40代夫婦は夫婦げんかを何度も経験しているでしょう。
原因は些細なことであっても言い合いの末、大喧嘩に発展することも。
そうなる前に有効なのが「笑いに変える」ことです。
ポイントはインパクトのある場面転換をすること。お互いが笑って許し合えるような終わらせ方があれば二人の関係が平和に保たれるのです。喧嘩をしてギスギスした流れをガラッと変える場面転換をして、思わずクスッと笑ってしまえば喧嘩する気も無くしてしまうでしょう。
3. 親の介護について
40代の親の年齢は60、70代になっています。介護が必要となってくる年代です。
そうなると誰が面倒をみるのかなど考えることが沢山出てきます。
介護と仕事との両立は予想以上に負担が大きく、仕事をしていくのが困難になれば、介護を優先して離職する「介護離職」も考えなければならなくなります。
そうなると、収入が減り貯金を切り崩して生活していくことになっていきます。介護をする肉体面、面倒を見続けることで精神面や、介護を専業でしていくとなると経済面でも負担がかかってきます。
介護が必要になる前に、介護サービスを受けるにはどのくらいの費用が掛かるのかを今から見積もっておくことで心の準備をしておくことができます。
① 在宅介護では、デイサービス(通所サービス)や訪問ヘルパー(訪問サービス)による介護保険サービスの費用とおむつ代などの介護保険サービス外の費用とを合わせると、月平均5万円かかります。
要介護度が高くなるにつれて、介護保険で使えるサービスも増えますが、さらに費用がかかってきます。
メリットは介護される本人が住み慣れた家で暮らせるので環境変化によるストレスがなく、認知症の進行を抑えられたり、介護予防につながると考えられています。
デメリットとしては費用が安い分、24時間365日体制で介護をすることになるので、介護する側の負担が大きいことです。介護生活をし続けるうちに社会との接点が少なくなり孤立していく可能性があります。
② 施設介護では公的な介護施設の場合で月額は5~15万円程度。
民間事業者が運営する施設では月額15~30万程度で、入居の際に支払う一時間が別途かかってきます。 その費用は要介護者の年金や退職金、預貯金などから支払われるのが一般的です。個人年金保険や金融商品の運用をしているのであればそこからの費用を捻出することも検討できます。それでも費用が不足している場合は、民間の介護ローンやフリーローンも選択肢として挙げられます。
4. 金銭について
人生設計ではどれくらいのお金が必要になってくるか計算してみなければわかりません。
今後の人生設計ではどんなイベントがあり、生活費はどれくらいかかるのかを考えてみます。
たとえば、子どもがいる家庭だとすると今後考えられる支出は
「食費を含む生活費」
「大学までの学費」
「住宅」
「車」
「親の介護費」
「保険料」
など。それに対して収入は「給料」からです。
大まかに考えてみてマイナスでしたでしょうか、プラスになったでしょうか。
もしマイナスになってしまった場合も、支出の何を減らしていくとプラスになるのか、また収入をいくら増やせばプラスになるのかなどをシュミレーションしてやってみることです。
① 保険の見直し
保険のコストは結構大きいものです。
医療保険は貯金がある方なら必要ないと思いますが、年齢が高くなるにつれて病気やけがのリスクは増えていきます。
特にがんは治療が長引く場合もあり、医療費が高額になる可能性がありますので、保証を付けた保険に見直すことが必要になります。
これからまだまだ教育費がかかる時期です。
死亡保障に重点を置いた保険にするなど見直してみましょう。
② お金を活かす
家計の把握・管理ができていて、貯蓄を作れれば、次はお金の活かし方、増やし方を考えていきましょう。
具体的には自分の収入(手取り)の7.5か月分は貯めておきたいところです。
万が一の時のための生活防衛資金です。
ここから、家計に負担を掛けない範囲内で収入から生活費と貯金分を引いて余ったお金で投資してみましょう。
おすすめは、まずは毎月バランス型の投資信託を三千円ずつ買って積み立てていく投資法です。
投資信託はそれぞれの商品にファンドマネージャーと呼ばれる運用をする専門家がついているため、例えば日本株の投資信託であれば、日本株で今どれに投資をするとよいかをファンドマネージャーが考え判断してくれる投資商品です。
プロに任せる分、それ相応の手数料がかかりますが、いくらかかっているのかを把握しながら手数料に見合った成果が出ているか確認しながら投資していくのがおすすめです。
貯金が全くないのであれば、「定額自動入金サービス」を使って積み立てていくことがおすすめです。
ネット銀行で多くみられるサービスで、毎月決まった金額を給与振込口座から自動で入金されるように設定しておけば、お金を自動的に預貯金として動かすだけなので手数料無料で積み立てていくことができます。
自分の人生設計でどれくらいのお金を稼いで、どれだけの生活水準でありたいかの目標を設定しておくことで、50代、60代へと続く人生やそれ以降の老後資金を準備するためにも考えていく必要があります。上記を参考にして貯金力と資産のチェック能力を高めていきましょう。
5. 今後の人生設計
上記の「仕事」「家庭」「親」「金銭」4つの分野について考えてみました。
それを踏まえて今後の人生をどう過ごしていこうか、このまま進んでいこうか、少し発展させてみようか、それとも別の方向で人生を歩んでみようかなどと答えが出たでしょうか。
「今の人生に満足していますか?」
「やってみたいことはありませんか?」
もし現状がどうにかしないといけない状況だという方、そこで不満に思う必要はありません。今、その現状であることを理解できたあなたはラッキーな方です。わからないまま、ただただ不安感を抱いて過ごしているのではなく、現状をすべて理解した方は素晴らしいのです。
今からでも遅くはありません。
やりたいことがあるならやり始めましょう。
もしくは、出来るように準備を始めておくだけでもかまいません。
一歩前に出ることが自分にとってのプラスになります。
何もせずに何十年も経ったとして、死ぬ間際になって
「あれをやっておけばよかった」
「こうしたかった」
などと後悔しても遅くて何もできないでしょう。
しかし、今なら十分にやれる時間はあります。
やりたいことは何ですか?
学びたい事や趣味でしょうか。
旅行や前から欲しいと思っていたものがあったのでしょうか。
もしやってみて失敗してしまったり、周りに迷惑をかけてしまうかもしれません。
けれども、全くやらない後悔よりやってみた経験を生かす人生にしたいと思いませんか?
せっかくの一度きりの人生です。悔いのないように生きましょう。
毎日が忙しくて時間のないままに淡々と過ぎ去っていっていた今までとは違います。この4つの分野について考えてみたあなたには、これから人生の計画や金銭の計画を考えるヒントを得たことでしょう。これからのことを理解したうえで一日一日を大切に暮らしていきましょう。
今以上に笑顔あふれる毎日にしていきましょう。